危機的状況や災害時に最も重要なことの1つに、可能な限り、子供達を安全に、そして安心できるように手助けすることがあげられます。災害が、幼い子供たちに与える肉体的、精神的なダメージは計り知れません。その為にも、是非、子供用のバグアウトバックを準備しておきましょう!
【目次】
- 子供専用の緊急避難セット(バグアウトバッグ)を用意する理由。
- 年齢別、子供用緊急避難セット(バグアウトバッグ)に入れておくと良い物。
- 【まとめ】子供に最善の用意をしてあげられるのは、親だけです。
1,子供専用のサバイバル・バグアウトバッグを用意する理由。
中学生以下の子供の場合、大人用のバッグを用意する際に詰め込むようなサバイバルグッズは、ほとんど必要ありません。その代わり、本人が快適でいられるアイテムを最優先に、バッグに詰めましょう。
慣れ親しんだもの、使い慣れたものや、大好きな食べ物などを詰め込んだ子供専用のバグアウトバッグは、緊急時に、心身共に、子供の支えの一つになります。子供用のサバイバルバッグは、自分や家族のために用意するものとは、全く別物であると考えておきましょう。
2,年齢別、子供用バグアウトバッグに入れておくと良い物。
【すべての年齢層の子供さん対象】
・名前、住所、電話番号を記載した緊急連絡先リスト、母子手帳のコピー(ラミネート加工しておくか、最低でもジップロックに入れておきましょう。)
(これ、とても便利そうでした。ネット上で無料でダウンロードできる連絡先リストというのもありますので、探してみて下さい。)
・アレルギーがあるお子さんは、アレルギーがあることが直ぐに分かるように、バッジなどをリュックと洋服両方に付けておきましょう。
以下のリンクは、こちらのバッジを販売されているショップ「アスモスマイル」さんのリンクです。
https://asumosmile.ocnk.net/product/73
こちらは楽天。楽天には他にも色々ありましたが、手作りするのも良いですね。
・レインコート・エマージェンシーシート(百均でも手に入ります。)
・靴下、下着一式、帽子、ヘルメット、子供用軍手
・手袋、ニット帽(気候に応じて)
・防塵マスク(2021年富士山噴火説あるので、是非。)
・防塵ゴーグル(↑是非。)
・バンドエイド
・ウェットティッシュ・普通のティッシュ・大判のハンカチ
・ハンドサニタイザー
・水筒
・懐中電灯(年齢に合わせて持たせる種類を考えましょう。)
・緊急用ホイッスル
バッグの外側に付けておきましょう。防犯ベルの役目も果たしてくれますし、万が一家族とはぐれてしまったときに、子どもを見つけるのにも役立ちます。
・家族写真(家族全員同じ写真を持つようにして、裏に、家族の名前・連絡先を書いておきましょう。)
【幼児・小学生】
・いつも持っているぬいぐるみ、枕、タオルなど。
子供には、安心できる匂いというものがあるようです。小さい頃から手放さないぬいぐるみや、いつも使っているタオルなど、安心できる匂いがあるものを持たせてあげると、落ち着かせるのにとても役立ちます。
また、大好きなとっておきのお菓子も、あった方がよいでしょう。(夏にチョコレートなどは無理がありますので、季節を考慮してご準備ください。)
【中・高生におすすめのアイテム】
高校生になってくると、ある程度大人と同じようなギアを持たせ始めても良いと思います。注意点は、バッグに収納したアイテムの使い方を、しっかりとトレーニングしておくことです。
・懐中電灯・ヘッドライト
・マルチツール・・・ナイフが付いているタイプは、正しい使い方ができるように訓練された子供にのみ「保護者様の責任」において、持たせてください。
【快適に過ごすためのアイテム】
子供にとって、災害時に必要なのは、何よりも快適さです。子供用の避難バッグを作るときは、快適さと精神的な安定を第一の目的として考えていきましょう。
・ゲーム、読書、映画などが楽しめるiPad。
普段であれば、子供たちが長時間画面を見続けることには反対ですが、災害時には気晴らしになります。(※ただし、ご存じの通りiPadは電力の消費が激しいので、充電器も併せて準備下さい。)
・ぬいぐるみ
・小さなおもちゃ数個・絵本・漫画
・トランプやウノカードなどのトラベルサイズのゲームパック
・野球ボールまたは小さめのフットボール
・ハーモニカ(時と場所を選んで使用しましょう。)
・飴、ガム、パックジュース、プロテインバーなど。
※甘い物は確かに必要ですが、甘い物ばかりですと血糖値の乱高下が起きて、余計精神を見出しますので、与えすぎは良くありません。そして※どの持ち物にも、必ず名前を書いて下さい!
【バッグの選び方】
小さなお子さんの場合、使い慣れたリュックがあれば、わざわざ新調する必要は無いと思いますし、無理に背負わせる必要はありません。
というのも、子供は急に「自分で持つ」と言ったり「疲れたから持ちたくない」となったり、コロコロ変わりますよね。
私の場合、子供(4歳)に持たせるものはウルトラマンタロウの人形と、生まれた時からずっと使っているタオルケットだけ、と決めていて、他のものは、私のバッグに詰める予定です。子供用のリュックは軽くて折りたためる物を入れておこうと思います。
小学校高学年~高校生ぐらいのお子さんには、しっかりとした作りで、耐久性に優れている、きちんとしたアウトドアメーカーの物で、防水加工がされているものをお勧めします。
これぐらいの年齢にもなってくると、ある程度の距離を、それなりの重さの物を背負って歩けるようになってきます。ですので、疲れにくい設計のリュックであることも重要です。
荷物を全て入れたリュックを、子供が一人で持ち運べるかどうか、きちんと確認しましょう。自宅から避難所まで、リュックを背負って歩き切れるかどうか、一度挑戦してみるのも良いですね。
3,【まとめ】
子供用の避難袋の主な目的は、ストレスの多い状況の中で、出来る限りの「快適さ」を提供しながら、少しずつ子供自身が、その環境に慣れていく手助けをしていくことです。
子供の緊急避難用バッグに何を入れるかは、お子さんの年齢や成長度合いによって異なりますので「何を持たせるか?」ということは、親御さんの適切な判断が必要です。
子供のサバイバルグッズは、軽量で、年齢に合ったものを選び、重いアイテムやギアは、常に大人のバッグに入れておきましょう。
お子さんの年齢や性格、体力に合わせてバッグをカスタマイズしてあげてください。これは、親であるあなたにしか出来ません!
では、今日はこの辺で!
皆さんの健康が守られますように!