動物個体数の69%減という「驚異的な」減少。「壊滅的な生物多様性の危機」を示唆…

投稿者: | 2022-10-20

【参考記事】

https://livingplanet.panda.org/en-US/causes/

https://wwflpr.awsassets.panda.org/downloads/lpr_2022_full_report.pdf

https://www.commondreams.org/news/2022/10/07/dangerous-moment-record-deforestation-amazon-shows-stakes-brazil-election

https://www.commondreams.org/news/2022/01/18/scientists-decry-human-indifference-probable-sixth-mass-extinction

https://www.vox.com/down-to-earth/2022/10/12/23399105/biodiversity-loss-wwf-living-planet-index

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(ーーここから記事の内容になります。文章を分かりやすくするため、一部割愛、要約、追記する場合があります。(注釈:)部分は私個人の意見です。ーー)

 世界最大級の自然保護団体が発表した報告書によると、地球の脊椎動物の個体数は、1970年から2018年の間に平均70%近く減少していることが判明しました。


世界最大級の自然保護団体の1つ(ここではWWFの事を指しています。)によって木曜日に発表された包括的な報告書によると、地球の脊椎動物の個体数が1970年から2018年の間に平均70%近く減少したことが判明し、それらは、専門家は悪化する気候危機、汚染、森林の大規模破壊、野生生物の継続的な人間による搾取が原因だとする見解を発表しました。

世界自然保護基金(WWF)の「リビング・プラネット・レポート2022」は、同団体が、これまでで最も多くを網羅している、最も包括的な調査である、と評するもので、この調査によると、モニターされている何万もの哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類の個体数が、わずか50年の間に相対存在度が平均69%減少したと推定し、地球が破壊的な生物多様性の危機のただ中にあるという、明白なシグナルを発しているのだ、としています。

この最新の調査結果は、海洋のネムリブカから、アマゾンのカワイルカ、ダーウィンのカエルまで、地球上の約32,000種の個体群を調査し、更に、気候変動と種の減少という2つの緊急事態にスポットライトを当てて調査されたものです。

「気候変動は、私たちの自然環境に劇的な影響を与えている」と報告書は指摘しており、

ある種は絶滅しつつあり、他の種は気温や気象パターン、あるいは海水面の変化により生息地を移動せざるを得なくなっている。生物多様性の損失の直接的な要因であると同時に、気候変動は他の要因も悪化させるのです。」と記述されています。

WWFは、汚染や大規模な種の搾取など無数の要因によって、淡水で生きている動物の個体数が「最も大きな打撃を受け、平均83%減少している」と警告しています。

https://twitter.com/WWF/status/1580332736975441926?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1580332736975441926%7Ctwgr%5E688c3261dd02194dd41aa2e6756eb28f64c0d6dc%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fchildrenshealthdefense.org%2Fdefender%2Fanimal-population-decline-biodiversity-crisis-cd%2F

地域的には、アマゾンの熱帯雨林が急速に悪化している中南米が、平均個体数の減少率が最も高く、その減少率は、94%に達しています。

WWFのグローバル・チーフ・サイエンティストであるレベッカ・ショーは、「このような野生生物の個体数の減少は、私たちの健康や経済に対して悲惨な結果をもたらす可能性があります。」と述べており、

「野生動物の個体数がこれほどまでに減少するということは、劇的な変化が彼らの生息地や彼らが依存する食物や水に影響を及ぼしていることを意味します。これらの資源は人間の生活も支えているのですから、私たちは自然システムの崩壊を深く憂慮しなければなりません。」と続けました。


Voxのベンジー・ジョーンズが説明するように、動物の平均個体数が69%減少したというWWFのトップラインの数字は、50年前と比較して現在の動物の数が、単純に3分の2に減ったという意味ではありません。

「各グループで失われた全ての動物を数えてそれを加算しているのではなく、あくまでも、各個体群の減少の相対的な大きさを測定して平均しているのです 。」とジョーンズは指摘しています。

画像お借りしました。


そうだとしても、WWFの調査結果は、地球上の野生動物が、危機的で悲惨な状況であることには、変わりありません。

科学者たちは、地球は化石燃料産業や、その他の人間活動による自然界の劣化が原因で「第6次大量絶滅」の真っ只中にいるのではないかと警告しているのです。

ニューヨークタイムズ紙は、WWFの報告書について「両生類の壊滅的な減少がデータが十分に反映されていないこともあり、実際には世界の生物多様性の危機を(これでも)過小評価されていると考える専門家もいる。」と指摘しています。

(注釈:両生類を加味したら、もっと酷い減少率になる可能性があるってことですね…)

今回のWWFの報告書は、加速する生物多様性の危機を緩和し、逆転させるための世界的な枠組みを話し合うために、世界の指導者がカナダのモントリオールに集まって国連生物多様性会議(COP-15)の第2期交渉に臨もうとしているときに発表されました。

COP-15会合の第1段階は、気候変動運動家たちが、生物種の個体数の激減に直面している世界の指導者たちの緊急性の欠如を非難し、失望で終わりました。

WWFは声明の中で、次回のモントリオール会議は「人々と地球のために軌道修正する10年に一度の機会」であると述べています。

「米国政府は、外交的関与と、途上国の生物多様性保護を支援するための新たな資源を持ち込むことによって、COP15と2030年生物多様性世界フレームワークを成功させることができる」とWWFは主張しました。

WWF-USのカーター・ロバーツ会長兼CEOは、議会に対し、「今年の資金調達法案を完成させ、世界の保全プログラムのために大幅な増額を行う」よう促しました。

「そうすることで、連邦政府は自然の保護と回復をより大きく前進させることができ、他の国々にも同じことを期待する信号を送ることができる」とロバーツ氏は述べています。

(ーーここまでが記事の内容ですーー)

「もし環境問題に取り組まなかったら、一番最初に失うものは「自然」ではなく「平和」だと言われています。」

ー環境活動家:谷口たかひささんの講演会での言葉を引用ー

色んなことが一気に押し寄せてきて、もうどうしたら良いか、一瞬分からなくなりかけますが、一個人に出来ることには限界がありますので、大志を描きつつ、環境の為に出来る事、動物を苦しめない為に出来ること、それらを、日々コツコツやっていくしかないのかな、と思います。

例えば「界面活性剤」は極力使わない、とか、生ごみは、燃えるゴミに出すのではなくて、コンポストにトライしてみる、とか、プラスチック製品を買わない・増やさない、とか、新品でなくリサイクル品を多用する、とか。

「焼け石に水」かも知れませんが、私たちの子孫に対して「私が出来る範囲のことは、これだけ頑張った。」と、せめてそれだけは言いたいのです。

環境活動家、谷口たかひささん。

こちらは、2年ほど前からフォローさせて頂いている、谷口たかひささんのチャンネルです。彼の言葉には、非常に、心を打たれます。

「もしこのまま、環境問題に取り組まなかった場合、一番最初に失うのは、自然ではなく「平和」ですす。」

これは、もしかすると自己満なのかも知れませんが、だとしても、自分の出来る範囲で、やれる事はやりたいと思います。

では今日はこの辺で。

皆さんの健康が守られますように!

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