【目次】
- 深刻なラニーニャ現象が発生中。過去20年で最悪の干ばつがブラジルを襲っている。
- ラニーニャ現象は世界的な現象。被害はブラジルに留まらない。
- 【まとめ】小氷河期説を鑑みると、今後も異常気象が続くと予測。長期的に食糧を確保する方法を各自あるいは地域で協力して体制を整えておく必要がある。
1,深刻なラニーニャ現象が発生中。ブラジルでは過去20年で最悪の干ばつ。
ーー以下、ニュースの内容になります。ーー
世界中の農作物や、食品の価格が高騰していますが、その原因はラニーニャにあるかもしれません。ラニーニャとは、赤道域の太平洋が冷え込むことが原因と考えられる気象パターンで、世界の一部の地域では干ばつを起こし、他の地域では多湿な状態を引き起こすという、大気の変化を誘発する現象です。
米国で深刻な干ばつが発生していることに関しては少し前に記事を書きました。そして今回、過去20年間で最悪の干ばつが、農業大国ブラジルを襲っているようです。
この1ヶ月間、ブラジルは本来であれば雨季、と言う時期にも関わらず、干ばつに見舞われています。
農業生産高の多い中南部地域では、土壌が乾燥し、河川の水位が低くなっています。干ばつは非常に深刻で、農家は、乾季である今後数ヶ月の間に、作物を維持するための水の蓄えがなくなってしまうのではないか。」と心配しています。
今年の干ばつは、コーヒー、砂糖、オレンジの収穫量に深刻な影響を与える可能性があります。
あるコーヒー農家では、農地に必要な雨量の半分しか降らなかったため、例年より2カ月以上早い3月にアラビカコーヒーの灌漑(農地に人工的に水を撒くこと)を開始しました。しかし、水を使いすぎて井戸が枯れてしまったそうです。
別の農家は「灌漑用の貯水池が干上がってしまい。”今後数ヶ月の間に水がなくなってしまうのではないか」と心配しています。
2、ラニーニャ現象は世界的に発生するもの。被害はブラジルだけにとどまらない。
この数十年で最悪の干ばつの一つが、農産物の価格が数年ぶりの高値にまで上昇し、食品インフレの懸念を煽っている最中に起こっている、ということを考えて下さい。
米連邦準備制度理事会(FRB)は「一過性」のインフレを期待しているが、ラニーニャ現象などの気候変動は、食品インフレを悪化させ、問題を世界的なものにし、何年も続く可能性があります。
ブラジルのコーヒーとオレンジの収穫量は、今後2年連続で減少すると言われています。(ちなみに、アラビカコーヒーは、スターバックス社をはじめとするコーヒーチェーン店で使用されているため、コーヒーのコストが上昇していく可能性が高いとみます。)
更に、干ばつは隣国のアルゼンチンやパラグアイにも影響を与えています。川の水位が急速に低下しているため、農作物を運ぶ船は、座礁を避けるために運搬頻度を落とす必要があります。これにより、主要な輸出先へのトウモロコシ、大豆、大豆粕、大豆油の輸送量が減少しています。
ラニーニャ現象が再び発生したことで、FRBの「一過性のもの」というシナリオは、少なくとも食料については当てはまらず、価格上昇は2022年まで(場合によってはもっと長期間)続く可能性があります。
ーーここまでです。一部割愛しました。ーー
3,今後も異常気象が続き少量の供給が安定しないことが予測される為、備蓄・家庭菜園など自給自足的な備えが必要…って、やってることがもう太平洋戦争中の日本だなと思いつつ。。。
何度かお話し申し上げていますが、今後2030年頃に小氷河期がピークを迎え、気候が安定するまでは、世界中が異常気象で滅茶苦茶になると予測されます。小氷河期が来るといっても、徐々に寒くなる訳ではなく、滅茶苦茶になって氷河期の状態で落ち着く、ということなので。
そう考えますと、農作物の安定供給は世界中きびしくなっていきます。海外からの輸入に頼っている、食糧自給率の少ない国(=日本の事)は、非常にマズい、と言えます。
まあ、私などは、今後、巷で噂の「緊急放送」とか「ネサラゲサラ」的な、奇跡のハードリセットが起きない限りは、カオスな時代がやってくる可能性の方が高いと思っており、基本的には「緊急放送は無い」と思っている側の人間です。
これは「あるわけない!」と言うのではなく、あったらいいな…と思っているけど、そう簡単には起きないだろうな…残念ながら、自分で備えておいた方が良さそうだな…と思っている、というのが正確な表現になりますね。
緊急放送の前に、食糧インフレが始まってしまったら、どうしようもないですから。(いや、世界ではもう始まっています。。。)
それにしても、家庭菜園が趣味ではなく、若干、生死がかかった状況で始める事になっている、という、この今の状況…まるで戦時下ですね。爆弾こそ落ちてきませんが、中東のきな臭さを見るにつけ、それも今のうちなのかも知れません。
とにかく、出来る限りリスクを分散して「自分の身は自分で守る時代」だということを、意識していきたいと思います。
では今日はこの辺で。
皆さんの健康が守られますように!